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菅首相視察前、官邸に放射能の流れを示す予測図が? [情報]



東京電力福島第1原発事故の発生直後の3月12日未明、放射性物質が原発の海側に向かうことを示す「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)の予測図が首相官邸に届けられていたことが19日、分かった。民主党の川内博史衆院科学技術特別委員長や政府関係者が明らかにした。  川内氏らによると、予測図は3月12日午前1時12分、経済産業省原子力安全・保安院からファクスで送信された。第1原発1号機で格納容器の蒸気を外部に放出する「ベント」を行った場合、同3時から同6時までの間、放射性物質が全て海に向かうことを示す内容だった。




以上の記事はヤフーに掲載された時事通信の記事(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110519-00000166-jij-pol)の一部抜粋です。
この記事の最後には首相が住民のためでなく、自分のためにこの予測図を使ったのではないかとの川内氏の見解で締めくくられていました。



ここで一つ疑問が。
この川内議員ってどんな人物なんだと・・・調べてみると、どうやら小沢一郎議員に近い民主党議員のようですね。


ということは、この情報、割り引いて読んだほうが良さそうです。
小沢さんの周りの人にとって菅首相はにっくき敵ですからね。
なので、まずは憶測と事実を分ける事から。



この記事に書かれている事実は、「東京電力福島第1原発事故の発生直後の3月12日未明、放射性物質が原発の海側に向かうことを示す「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)の予測図が首相官邸に届けられていた」ということ。


そして、意見(憶測?)は「それを住民のためでなく、自分のために使ったのではないか」ということ。


一国の首相に予測図が早急に届けられるということはなんらおかしなことではないでしょう。それどころか逆に届けられなければ、大問題です。現場および東電は何をやってるんだという話になりますから。その上で、情報の価値を判断し、公表するかしないかを決める。このプロセスはあまりおかしくないように感じます。


じゃあ、この情報がなぜ批判の対象になるのか。
それは「首相が自分のために使った可能性がある」からですよね。


でも、その点は完全に憶測なわけです。
確認した訳でも、「そう言っていた」という訳でもないんですよね。
「そうした可能性がある」という話。
けど、これじゃあ、下手すれば言いがかりのレベル。。。



確かに事故対応などで、後手に回っている印象がある民主党政権ですが、それも本当にどこまで政権側によるものなのか分かりません。官僚や財界、東電は自民党政権のほうが都合が良いですから、情報を操作するなどして、妨害している可能性だってあります。彼らにとって利権は住民の命よりも重いはずですから・・・っていう感じで書くと、ほら、言いがかりでしょ?でも、こうやって、事実ともっともらしい意見をつなげると、たとえ言いがかりでもそれらしく聞こえてしまうのです。



じゃあ、言いがかりじゃないようにするためにはどうすれば良いのか。
それは取材や客観的な物的証拠(録音テープなど)を積み重ねれば良いのです。


「こういった資料があります。こういった証言があります。
そして、こういった文章が民主党の中で配布されました。」


そういった事実や証拠が積み上げられることによって、意見が具体的な事実へと変わっていきます。そうやってこそ、デマではなく情報、ひいては有益な知識へと変貌を遂げるのです。


それにしても、確信犯なのかなんなのか。ともかく、現時点ではこのニュースはどう判断してよいものか分かりません。新たな事実が出てくれば状況は異なってきますが、これだけの判断材料だと「個人的な意見」でしか無いように思います。


まあ、そこは国会議員の方の発言なので、もしかしたら何かしらの情報があるのかもしれません。ですので、あくまでここで言いたいのは「情報が少なすぎる」ということ。続報があれば、続報を待ちたいと思います。









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